西川流の案内・歴史

西川流(にしかわりゅう)は、日本舞踊における五大流派の内のひとつに数えられています。流派の興りは1700年頃とされ、最も古い流派の一つであり、初代生誕から三百余年の歴史を有しています。

初代は「西川仙蔵」。能の囃子方から歌舞伎の鳴物師となり、その後に振付師として西川流を興しました。二代目は「扇蔵」と名を改め、江戸三座の振付師として活躍しました。「関の扉」「戻駕」など天明期の有名な古典舞踊の名作を、次々と振付をし、数多くの作品を伝承しています。
以後、宗家家元は代々「西川扇蔵」を名乗っています。四代目は「勧進帳」他を、五代目は「乗合船」等の振付を行い、門弟にも優れた人材を数多く輩出しました。

その後一時的に勢力が衰えた時期もありましたが、現在の宗家家元である10世扇蔵が再興し、五代流派の名に恥じない現在の隆盛へと導きました。

西川扇衛仁について

  • 3歳頃より祖母(流祖 須藤房静)に民踊を習い始める
  • 1977年より宗家西川流 二代目西川扇舞に師事
  • 1983年より「ビクター少年民謡会」所属、金沢明子の「おしんの子守唄」で全国の舞台やTV等に出演
  • 1996年 日本大学芸術学部演劇学科 日本舞踊コース卒業を機に房静琉民舞研究会の後継者として、二代目家元 須藤房静を襲名
  • 2017年 二代目宗家を継承する
  • 1977年より宗家西川流 二代目西川扇舞に師事